バブル時代までは家計が安泰だから妻は専業主婦というのが、多くのサラリーマンや公務員たちの常識だった。
そのため、妻が働くという行動に賛成しない夫が多かった。
妻が働きに出るということは、生活が苦しいからではないか、と捉えられかねないためである。
しかし、会社のため、妻のためと無我夢中で走り続けてきた夫たちも、バブル崩壊後の賃金カット・倒産・失業という事態に愕然とし、これまでの働き方に疑問を持つようになってきた。
それまでは、妻が働くと言い出せば、女性の再就職願望に対して様々な嫌がらせを言って反対する夫もいたのである。
男らしさや威厳といった男性のメンツと戦っていたのだろう。
しかし、リストラ・賃金カットと騒がれるこの時代では、いつそれが自分の身に降りかかってくるかわからない。
かつては考えもしなかったであろう、我が家の経済状況や将来に対する不安を考えるような時代になってきたのである。
そんな現代において、売り手市場である看護師という職業が重要になってくる。
文科系大学を卒業した女性の再就職は容易ではないが、看護師は条件も良く別格なのだ。
しかし、これまでの経緯を振り返れば、妻に働いてもらいたと素直に言えない夫の気持ちがあるのも確かである。
妻が働くとなれば、仕事と家庭の両立は難しくなるのは分かっているが、それは覚悟をして協力体制を打ち出せばよいことだ。
将来の安定や安心を得るためにも、夫側が理解や協力の意志を示すことが重要なのである。
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